この世界,宇宙と生命。なぜに宇宙は存在するのか? 生命は存在するのか? 答えは「42」。それだけ,だそうだ(^_^)。
英国のアップル・マスターであるSF作家,ダグラス・アダムスが,49歳で亡くなった。アダムスは,英国でとても早くにマックを購入し,その出会いについて「一目ぼれだった」と記している。彼はベストセラーとなった「銀河ヒッチハイク・ガイド」の映画化とオンライン版の新作を制作していた。
ちょっと旧聞となってしまったが,追悼として。電子ブックという概念にあたる世界で最初の刊行物は,1991年にハイパーカードのファイルでフロッピーディスクによって出版された,アダムスの「銀河ヒッチハイク・ガイド」かもしれない(きちん確認できなかったので間違いかもしれないが)。彼は逝去のわずか3ヶ月前,BEAシステムズ社のカンファレンスで講演し,ネットワークとIT業界を徹底的にこき下ろしていた。もちろん,その裏にある真実をちらつかせながら(ZDNet eWEEKの記事←米国の作家っぽく書いているが,英国の脚本家という肩書きの方が正しいかもしれない)。
音楽業界然り,映画業界然り,新しくネットワークで仕事をするものは,これまでのトップダウン式のビジネスモデルから「エンドユーザーに視点を置いたボトムアップ式のビジネスモデル」に変えることが必要だ,という何気ないカンファレンスでの一言は,とことんブラックジョークに充ち満ちたなかに浮かび上がらせるべき,真実なのかもしれない。だが,それさえもお得意のジョークに埋めてしまうかのような,彼のモンティ・パイソン風味の語り口,死のその時まで変わってなかったんだろうな,と思われる。秋には遺稿が公開されると彼のウェブサイトにはあるが,今は,とてもとても,彼がいなくなったことが,寂しい。(Apple : AppleMasters : Douglas Adams)
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